「港のとと屋」は、鹿児島県の南に浮かぶ、人口100人の小さな離島、口永良部島(くちのえらぶじま)にある、島唯一の水産加工場です。
口永良部島は、世界自然遺産で有名な屋久島のもう一つの島で、屋久島からの1日1便のフェリーでのみ、行き来することができます。
全島が国立公園かつユネスコエコパークに指定されており、活火山を有する雄大な自然が溢れています。
口永良部島のお魚屋さん
「港のとと屋」は、鹿児島県の南に浮かぶ、人口100人の小さな離島、口永良部島(くちのえらぶじま)にある、島唯一の水産加工場です。
口永良部島は、世界自然遺産で有名な屋久島のもう一つの島で、屋久島からの1日1便のフェリーでのみ、行き来することができます。
全島が国立公園かつユネスコエコパークに指定されており、活火山を有する雄大な自然が溢れています。
港のとと屋は、元地域おこし協力隊だった僕が、2年かけて建てた水産加工場です。
僕は移住後、口永良部島の海の魅力に憑りつかれ、この島で素潜り漁師になりたい、という思いがありました。
しかし現実には、「海の仕事だけでは到底生きていけるだけの収入が得られない」という大きな壁。
そこで獲れたての魚を島で加工することで、海が荒れて鮮魚では出荷できない状態でも、安定した需要を作ることができると思い、水産加工場を建てました。
僕が人生で初めて素潜りを覚えたのは、この島に来てからです。
息を止める恐怖に耐えながら、恐る恐る海中に頭を沈めるとそこには、絵の具を散りばめたような美しい景色が広がっていました。
目の前を横切る魚たち、足元には色とりどりのサンゴ礁、パチパチと鳴り響く魚たちが海藻をついばむ音。
太陽光が海面に揺らめいて、宝石の煌めきのようにあたりを照らすその世界は、いつまでも潜っていたいと思うほど、息苦しさを忘れる美しさでした。
港のとと屋では、僕が魅了されたそんな口永良部島の海の魅力を、皆様に感じていただけるような製品づくりを目指しています。